建築家・工務店との家づくりを完成して頂いたご入居者様の声
中平勝/NAKAHIRA ARCHITECTS
大阪府大阪市
花や葉の成長を楽しみ、流れる風を感じられる暮らし
長屋を3軒分持っていましたが、その内の2軒に住んでいました。
とても不便で、光熱費も2軒分払っていました。
建て替えるのが夢でした。
新聞のチラシがとても気になり、とりあえず相談に行こうと決めました。
どうせ建てるなら納得できる物にしたかったのです。
・大阪市内の便利な場所に住んでいて、車も持っていないので駐車場は無しで
・2階建ての木造建築にしてほしい
・風通しの良い明るい家にしてほしい
とてもすっきりとして住みやすいです。
一年を通して、一日を通して光の加減が変わり、風通しも変わります。
庭のイロハモミジの葉の色で季節が感じられます。
椅子に座ってコバンモチの葉が揺れ、輝いているのを見ているだけで、
ゆったりとした気持ちになれます。
とても素敵な建築家と建設会社を紹介していただきました。
司法書士の紹介や不動産登記まで段取りよくしてもらって助かりました。
いろんな人に出会えて良かったです。
CONCEPT設計コンセプト
路面電車が走る幹線道路から少し入った比較的静かな住宅密集地の中、3軒長屋を建替えた50代の父と大学生2人のための住まいです。
建替え前の茶の間には、南側隣家の間から心地良い風が入り、それがキッチンを通って、玄関まで流れていました。設計もこの風を取り込むことからスタートし、1階にキッチンのある広間と仏間(和室4.5畳)、水廻り、2階にはそれぞれの個室を設けました。仏間南側の大きな開口部から入る風が家全体に流れるように各スペースや階段を配し、道路からのアプローチは、路地的な空間とし、その先をどんつきとしました。
(どんつきとは、関西では行き止まりという意味で、住宅に囲まれたミチでは、共用の庭のような場であったりします)どんつきにはL型のベンチを設けて、親しいご近所さんや友人、家族で気軽に過ごせる場とし、町並みにも奥行きを与えています。さらに濡れ縁のある南の庭を設け、外と内部が立体的に繋がることで、さまざまな風の道や視線の広がりも得られています。南の庭には、イロハモミジとコバンモチ、ツツジ、ハイゴケなどが植えられ、花や葉の成長を楽しみ、流れる風を感じられる暮らしを提案しました。
都市の雑然とした環境の中においても内部に閉じ過ぎない、自然の一部としての人の居場所をつくりたいと考えています。
中平 勝 大阪建築家 Masaru Nakahira
事務所名 / NAKAHIRA ARCHITECTS
オフィス場所 / 大阪市北区