大阪市改修前のLDKは1階車庫奥の光が入らない薄暗い空間でしたが、改修後は2階にLDKとLDKから続くテラスを計画し、家族が集う場が明るい空間となるように改修しました。LDK〜テラス上部は一体のアーチ天井とすることで、拡散光で満たされる空間となり、ガラスの大開口により空間の拡がりを感じることができます。 AS 分類 建築家とつくる家 建築家リフォーム 大阪 長屋リフォーム
関西(大阪・神戸・京都)の第一線で活躍されている建築家が設計監理した
オンリーワン住宅一覧
浪花町の長屋
73.08m²
木造
母倉知樹
アーキソシエイツ
天神橋筋大通りからほんの少し入ったところにある昔ながらの長屋の住まい。 築後70年余り、経年変化による建物の傷みと機能面とくにお隣からの話し声まで はっきり壁を通して聞こえてくるといった具合の悪さを改善し、これから先、長く快適に暮らしていける都会の住まいにとリノベーションを行った。 まず耐震性能の向上から土間コンクリートと基礎の補強を行い、壁と床に構造用合板を入れ耐震性能を上げた。 1階は傷みのひどかった浴室を2階に持っていき、大きく伸びやかな中に落ち着きのある空間を確保している。 2階は収納たっぷりのクローゼットと明るい寝室を中心に改修。 ルーフデッキに上がれる階段を新設、物干しと気分転換できるデッキスペースへとつながっている。 予算的にもクリアし、オーナー夫妻にも喜んでいただき何よりである。
大阪市改修前のLDKは1階車庫奥の光が入らない薄暗い空間でしたが、改修後は2階にLDKとLDKから続くテラスを計画し、家族が集う場が明るい空間となるように改修しました。LDK〜テラス上部は一体のアーチ天井とすることで、拡散光で満たされる空間となり、ガラスの大開口により空間の拡がりを感じることができます。 AS 分類 建築家とつくる家 建築家リフォーム 大阪 長屋リフォーム
京都府京都市築104年の織屋建て京町家のリノベーションです。 既存の建物(空間)が非常に魅力的だったことから、基礎的な居住性能を高めること以外なるべく手を加えず、京町家の基本的な構成を残すことにしました。そのため、デザイン的に最小限の手を加えて最大限の効果を発揮させることを目指しています。 具体的に手を加えた部分は、構造強度を高めるため軸組の耐震補強を行い、断熱、遮音などの性能を上げること。急すぎる階段を少し緩やかにすること。空間に馴染む木製オーダーキッチンを設置すること。キッチンに隣接するパントリー(収納室)を設けること。家族構成に対して部屋数が足りないことから、ロフト空間(寝室)を新設したこと。窮屈で狭かった洗面台を広くて明るいリビングエリアの中に移したこと。また、強い風雨に耐えられるサッシへの取り替えや、ホコリが落ちてくる古い天井を木製パネルで塞ぐこと、など明確に改修設計が必要だと感じられた部分です。 新しい部分について、素材は主に白木(オーク材)の素地と白い水性塗料、白いモザイクタイルなどシンプルなものを中心として統一感を持たせつつ、なるべく単純な形状となるよう心がけました。また、古い部分は100年以上の時間の積み重ねを感じられるように埃を払い拭き掃除を行いそのまま保存しました。新しい部分と古い部分が上手く融合するように、視覚的なバランスに注意して設計しています。 住まい手の素敵な暮らしぶりと共に、歴史の感じられる京都の街並みの中で、小さな古い町家を改修して暮らす楽しみを感じられる住宅になったのではないかと思います。 分類 建築家リフォーム 京町家改修
京都市北区京都市北区で完成したご夫婦お二人の新築住宅です。もともと町家が建っておりお住まいになられてましたが、今回はリフォームではなく建て替えをとのことで計画が進みました。新築でも京町家風にとのことで設計が進み京都らしい外観を保ちながら、内部は ご年配のご夫婦が暮らしやすい様にナチュラルに設計されてます。また所有していた家具も50展以上新築住宅に配置するとのことで基本設計から配置計画が建築家で図面化されていきました。 分類 建築家とつくる家 京町家新築
大阪府大阪市雑然とした市街地の道路から続く路地に沿って建つ戦後間もない頃に建てられた長屋の一角という敷地環境。 謙虚で品格のあるオーナーからはホテルのようなワンルームでバリアフリーの使い勝手のいいシンプルな住まいをと望まれました。 路地からは緩やかなスロープで玄関に。下足の履き替えなくそのまま室内へ入る格好。 床は清潔感のある明るい600角のタイルとし、壁天井は漆喰調としている。 天井は高く設定して既存の梁はそのまま表していることで空間に優しさが生まれたように思います。 造り付けの家具(キッチン廻り及び収納、テーブル等)は仕上げ材を統一することによって、品の良いインテリアの要素となっています。 外観は特化したデザインではなく、落ち着きのある風情をと心がけました。
和歌山県和歌山市 天保12年(1841)竣工の町家の再生である。耐震補強し伝統ある佇まいを出来るだけ当時の姿に戻しながらも、年を経ても生活できるようにエレベーターを設置し2階を寝室と書斎として使っている。多くの書籍を所有するクライアントの書庫を主屋の通り庭の延長に渡り廊下を設け、洗面脱衣と浴室、ゆったりしたトイレを設け、更に奥に書庫を設置した。主屋奥座敷から縁側を経て望む庭の背景は天保の蔵である。再生工事が完成後、建物は国の登録有形文化に選定されている。
和歌山県 串本の家は慶応二年(1866)8月に棟上げがなされている。150年前のことである。明治中期まで漁業を営む網元で、その後山林業に転換し、現在に至っている。平面は3列3行で9室ある県内最大級の大型住居であるが、広々とした居間の空間もすき間風や埃から守るため天井が張られ天窓の光も十分に届いていない状況であった。先ずは当初の小屋裏を見せるため天井を撤去し、天窓を更に大きくし豊かな光をリビングダイニングに届けている。床は一尺巾の杉板張り、薪ストーブは大型住居を温かく包みこむ。
奈良県橿原市重要伝統的建造物群保存地区に指定されている中世戦国時代の町並みが残る奈良県橿原市今井町の木造2階建ての町家の全面改修。構造補強は石場立てのままで、格子壁+床下フレームもしくは欄間フレームの他に事例のない新しい一体的なフレームを利用した耐震改修で、現代のライフスタイルにあった提案をしています。
自分が生まれ育った下町で、終の住いとして暮らしたい、と願う住まい手の要望に応えた長屋のリフォームです。時には、入院中の年老いたお母様をお迎えして、安らぎのひと時を過ごすことが、親孝行の施主の願いでした。 大それたリフォームではなく、昔有った中庭の再現を設計のポイントにしています。かなり古い長屋のため、柱は歪み、腐朽の度合いはかなり進行していました。昔の名残となる梁を露出し、新しい梁と柱で補強しています。構造計算も行い、耐力壁や補強金物も新築並みに施工しました。外向きにはリフォーム、内向きには新築と言えるでしょう。黒ずんだ以前の梁と、新しい仕上げ材が上手くマッチしたのはリフォームならではの効果と言えるでしょう。 2軒隣りにお姉さんのご家族がお住いで、皆このスペースに集まる事が多くなったそうです。 工事中に感じた事:路地は車も入れず、工事時には大変でしたが、遊ぶ子供の声が聞こえたり、通りがかりの人達とつい挨拶してしまうのが印象的でした。
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